栄養機能食品

米ぬか粉中のビタミンE分析と脂肪蓄積への影響

新潟薬科大学

産官学連携推進センター 研究支援職員 斎藤雅史
応用生命科学部 栄養生化学研究室 西田浩志 教授

α-トコフェロールおよびα-トコトリエノールの分析

※ 日本食品分析センターの測定結果では、α-トコフェロールは、13.9mg/100g含まれていました。

米ぬかに含まれるビタミンEについて

ビタミンE類

●米糠には、トコトリエノールが多く含まれる。細胞内においてトコトリエノールは、トコフェロールよりも高い抗酸化活性を示す。

●コレステロール低下作用、神経保護作用、アレルギーの抑制、抗がん作用等、多くの機能性が知られる。
 (E.Serbinova, et al. 1991. Frewe Radic. Biol. Med)

–測定条件–

機器 …高速液体クロマトグラフィ(Shimadzu, RF-10AxL)
溶離液…ヘキサン:1,4-ジオキサン:イソプロパノール=1000:40:5
流速 …1.0mL/min
検出波長…Ex.294nm,Em.326nm
(P.Sookwong, et al. 2007. J Agric. Food Chem.)

源泉米 米ぬか 成分分析

【栄養成分の分析】 項目 結果(/100g)
栄養成分 水分 5.8g
たんぱく質 16.2g
脂質 24.8g
灰分 8.4g
炭水化物 44.8g
糖質 20.8g
食物繊維 24.0g
エネルギー 419kcal
ナトリウム 6.0mg
食塩相当量 0.015mg
ミネラル 11.1mg
カルシウム 56.7mg
カリウム 1,790mg
マグネシウム 920mg
0.82mg
亜鉛 7.69mg
ビタミン チアミン(ビタミンB1) 4.55mg
ビタミンB6 3.43mg
ビタミンE(α-トコフェロール量) 13.9mg
葉酸 220μg
パントテン酸 6.49mg
ビオチン 52.5μg
ナイアシン 44.5mg
γ-アミノ酪酸(GABA) 43mg
【核種】

項目 結果 基準値
セシウム-137 検出限界以下 >3.0 Bq/kg
セシウム-134 検出限界以下 >3.7 Bq/kg
ヨウ素-131 検出限界以下 >3.2 Bq/kg
【カドミウム】

項目 結果
カドミウム 0.16 ppm(玄米の状態で、0.4ppmが基準値)

【硝酸態窒素】

項目 結果
硝酸態窒素 0.03mg/100g

成分の比較

【日本食品成分表との比較】 項目 源泉米 米ぬか粉 日本食品成分表
栄養成分 水分 5.8g 10.3g
たんぱく質 16.2g 13.4g
脂質 24.8g 19.6g
灰分 8.4g 7.9g
炭水化物 44.8g 48.8g
糖質 20.8g 27.5g
食物繊維 24.0g 20.5g
エネルギー 419kcal 412kcal
ナトリウム 6.0mg 7.0mg
食塩相当量 0.015mg 0mg
ミネラル 11.1mg 7.6mg
カルシウム 56.7mg 35mg
カリウム 1,790mg 1,500mg
マグネシウム 920mg 850mg
0.82mg 0.48mg
亜鉛 7.69mg 5.9mg
ビタミン チアミン(ビタミンB1) 4.55mg 3.12mg
ビタミンB6 3.43mg 3.27mg
ビタミンE(α-トコフェロール量) 13.9mg 10.4mg
葉酸 220μg 180μg
パントテン酸 6.49mg 4.43mg
ビオチン 52.5μg 38.2μg
ナイアシン 44.5mg 34.6mg
γ-アミノ酪酸(GABA) 43mg 記載なし

(可食部100gあたりでの比較)

1.5倍程度多く含まれていた成分

ミネラル
鉄…1.5倍 │ カルシウム…1.6倍 │ 銅…1.7倍

ビタミン
チアミン(ビタミンB1)…1.5倍 │ パントテン酸…1.7倍

栄養機能食品としての提案

栄養機能食品

源泉米米ぬか粉

測定項目 5gあたり 10gあたり 20gあたり 栄養機能食品基準値
鉄(mg) 0.6 1.1 2.2 2.25〜10
カルシウム(mg) 2.8 5.7 11.3 210〜600
マグネシウム(mg) 46.0 92.0 184.0 75〜300
銅(mg) 0.0 0.1 0.2 0.18〜6
亜鉛(mg) 0.4 0.8 1.5 2.1〜15
チアミン(ビタミンB1)(mg) 0.2 0.5 0.9 0.3〜25
ビタミンB6(mg) 0.2 0.3 0.7 0.3〜10
ビタミンE(mg) 0.7 1.4 2.8 2.4〜150
葉酸(μg) 11.0 22.0 44.0 60〜200
パントテン酸(mg) 0.3 0.6 1.3 1.65〜30
ビオチン(μg) 2.6 5.3 10.5 14〜500
ナイアシン(mg) 2.2 4.5 8.9 3.3〜60

赤字で示した成分が、米ぬか粉20g以内で栄養機能食品の基準値を満たすことが可能な成分。
例えば、マグネシウムであれば10gの摂取で栄養機能食品の基準を満たすことができる。

候補となる食品成分

ミネラル:マグネシウム・銅
ビタミン:チアミン・ビタミンE・ビタミンB6・ナイアシン

栄養機能食品の文言

ミネラル

マグネシウム(基準値75mg〜300mg)
マグネシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です。
マグネシウムは多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、
血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。

銅(基準値0.18mg〜6mg)
銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。
銅は、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。

ビタミン

チアミン[ビタミンB1](基準値0.3mg〜25mg)
ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

ビタミンB6(基準値0.3mg〜10mg)
ビタミンB6は、たんぱく質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

ビタミンEは(基準値2.4mg〜150mg)
ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質から酸化を守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。

ナイアシン(基準値3.3mg〜60mg)
ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

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